【半導体工場集積地周辺の下水道整備計画】
半導体工場集積地周辺の下水道整備計画の 説明会に参加してきました。
TSMCをはじめとする半導体工場が、益々 セミコンテクノパーク周辺に集積しますが、それに伴う下水処理水の需要が増加することから 合志市と菊陽町にまたがる地点に 新たに下水処理施設を整備するというものです。
これまでセミコンにある工場の排水は 工場内の除外施設で処理され、下水に入り、北区鶴羽田にある【北部浄化センター】へ。 そこで他の生活排水と共に処理され、坪井川へ放流、という流れでした。 (TSMC第一工場までこの流れです。)
しかし、TSMC第二工場や、 今後建設される半導体工場については、新たな特定公共下水道を利用することに なります。
【特定公共下水道とは】 工業地帯などの工場から排出される下水(汚水)が家庭から排出される下水よりも多い場合に、下水道建設費の一部を工場(企業)に負担してもらい、下水道事業を行うものです。
施設についてはまだ計画案の段階ですが、 ポイントをいくつか下記に記載します。
⚫︎処理水の放流先河川は白川(吉原橋)付近を 予定
⚫︎排水は水質汚濁防止法の項目の43項目に 加え、PFOS•PFOAなどを調査
https://www.pref.kumamoto.jp/soshiki/104/189630.html...
⚫︎法令規定外物質についても河川や地下水、 処理水などで追加モニタリング。 金属類20項目、有機フッ素化合物250項目、 その他化学物質約10,000項目
⚫︎施設整備費は約280億円と試算、 企業負担分や国の補助を除いた 124億円が地方自治体負担の見込み
私もまだ勉強中なのですが 個人的に思うことは、 特定公共下水道をせっかく整備するならば、 従来の生活排水を処理する施設(活性汚泥法) と同様のものでなく、 工業廃水の処理に特化した技術を 入れていくべきではないかと感じました。
他自治体の特定公共下水道が どのような処理技術を採用しているのか 最新の技術はどのようなものなのか等 調査する必要がありそうです。