【全国県議会大会のご報告】
先日は上京し全国県議会大会へ。
興味深かったのは、 島根県海士町(あまちょう)の取り組み。
以前から気になっていましたが、 こちらに関わって来られた
元リクルート社長の水谷智之氏の ご講演を拝聴しました。
【高校の廃校=島の消滅】 を意味する海士町。
そこで、15年ほど前から島の県立高校の 魅力化に取り組んでこられています。
フェリーで片道3時間もかかる 離島でありながら、
高校生の留学や 大人の島留学をする人が絶えない島。
コンビニがなくても、住居がなくても、 雇用がなくてもなぜ若者が集まるのか。
そこには、意思ある若者が集まる 仕掛けがありました。
自分の意思で留学を選択し、 島の大人に温かく見守られながら
そして漁や農業などの手伝いをして 様々な実体験をする。
「失敗しても良いんだ」という空気の中、 もがき、自分を磨くことの喜びを見つける 若者たち。
そして、「永住者しか認めない」ではなく
「数年でもエネルギーをくれる若者が 何より大切だ」という地元の皆さんの 意識の転換。
それにより、海士町を愛する 「関係人口」が増え、
大人になってからも 海士町に何らかの形で関わってくれる 若者が多いとのことでした。
熊本も、特に県南地域の過疎化、 県立高校の存続が危ぶまれる地域が 徐々に増えています。
田舎だからと卑下するのではなく 今の若者の意識に合った しかし、
若者の意欲が育つような 高校や地域の魅力化の必要があると 感じた次第です。