【大東亜戦争をテーマにした岡田かずえさんの舞台】
岡田かずえさんの舞台に行ってきました。
テーマは【大東亜戦争】
亡くなっていった、名もなき市井の人々の物語りが樫原秀彦さんの奏でる
フラメンコギターに合わせ展開されてゆきます。
脚本から全て、岡田さんご自身の手でつくられた作品です。
何より素晴らしいのは、中立的に、そして歴史的史実に基づいて、
時系列でストーリーが展開するところ。
例えば、大航海時代~欧米列強による苛烈な植民地支配が背景にあったことから始まり、
日清日露戦争の勝利、秋丸機関という精鋭の諜報機関があったにも関わらず
日本が戦争に引き摺り込まれていった背景や、アメリカ国民も戦争を望んでいなかったこと。
また南方の島々が陥落していった結果、日本の都市への空襲もまた北上していき、
苛烈になっていったこと。
沖縄戦のことや、原爆が落とされたマンハッタン計画のことなどなど、歴史の学びにもなりました。
なんと、脚本を書かれる際は、年表から作成するとのこと。
歴史の講演会でもない、ただただ反戦を叫んだ舞台でもない、
歴史と芸術を織り交ぜた、岡田さんにしかできない唯一無二の素晴らしいものだと思います。
今後、お願いし再演いただきたいと思っております。
一人でも多くの方に観ていただきたい作品です。