【ニセコ視察報告】

ニセコは倶知安町とニセコ町からなる
エリアです。

今回は参政党の大先輩
元倶知安町議で国政改革委員の
田中義人さんにご案内いただきました。

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私が昔行ったのは2004年頃。
当時高校生だったと思いますが、
家族でスキーに行きました。

その2004年頃からオーストラリアの人たちが
南半球が夏の間、冬場のニセコに来て
長期滞在のための家を買っているという話を
当時現地の方から聞いた記憶があります。

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それから20年。

ニセコヒラフやアンヌプリなど、
昔からのスキー場エリアだけではなく、
森林や畑が買われ、宅地のエリアが急拡大。

現在もものすごいスピードで
開発が進んでいます。

経済が発展しているから
良いと思われるかもしれません。

しかし、ニセコの経済は、
もはや日本人が入る余地がないほどの
状況になっています。

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コンドミニアムを建てるディベロッパーも、
デザイナーも、購入する客も、仲介する人たちも、コンドミニアムを管理する管理会社も、
そこで働く人たちも、ほぼ外国人です。

日本人はというと、工事の下請けか孫請け。
ホテルであればマッサージする人や
ベッドメイキング、庭の清掃係などは
日本人の方でした。

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ニセコでは巨額のお金が動いており、
香港やシンガポール系のチャイナマネーか、
欧米や豪州、そして最近は
マレーシアやタイなどの
東南アジア系資本も多くなってきています。

格安で日本人から畑や原生林を買い、
コンドミニアムを数棟〜数十棟建て、
一棟数億円で売り、ディベロッパーは
解散するのが常套手段。
(問題が起こればあとのフォローは行政が…)

別荘として買う方もいますが、
投資目的や資産分散目的も多いです。

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そして、原生林を切りひらいて
宅地にしていくので、
上下水道などのインフラ整備は
倶知安町が背負うことに。

数億円規模の支出は
小さな町の財政を圧迫します。

今回ご案内いただいた田中さんは、
止まらない開発の中、行政が
どうコントロールしていくのか。

また財源をどう確保していくのかなど、
議員として政策提言しながら
長年取り組んで来られた方です。

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そもそも、外国資本による土地買収を
規制する法律がない日本。

呆れるほど安全保障上緩すぎるのですが、
今の政治構造を変えない限り
法律すらできないでしょう。

むしろ外国資本が入ってくることを
喜ぶ風潮すらあるのが現状です。

現実のニセコは、元々いた住民が
置いてきぼりになり、爆上がりした
土地や物価についていけない状態に。

先人が守ってきた土地や自然環境は
好き放題されているのが現状です。

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国のトップが「日本に投資を!」と、
我が国をバーゲンセール状態で
次々と売り渡してしまっている今の日本。

30年間全く経済成長することができなかった
その政治責任を放棄し、
今度は外国資本頼みの経済活性化で、
自国民は潤わないこの現状を
みなさんはどう思われますか?

私はこのような政治を許してきた
そして政治に無関心だった
私たち国民にも責任があると思っています

倶知安町役場の掲示板。住民票がない場合、今のところ倶知安町で取れるのは固定資産税のみ。
しかしそれすらも滞納者が多い。これは一部でこの紙があと数枚ありました。
開発途中で放置されているところも。
建設途中のホテル。中国本土の景気が下向くと中断する。しかし全体として開発が止まることはない。